足ゆびに力が入りにくいことがすべての動作に大きな影響を及ぼす。
そのために足ゆび自身の捕地力を高めることは大事であり、加えて靴からのサポートも得る必要がある。
靴選びの中で難しいポジションは踵回りであり、靴の腰回りのフィットには人それぞれの要望や好みが入る。 踵の不安定な人が増加をしているが、靴を着用していない時はそれでも問題が短期間に浮上することは少ない。 しかし靴を履くと様々な症状や時には痛みが発生することが多いのである。 踵のフィットしない靴を履くと、足はぐずつき思うように歩行ができないことがある。 その始まりはつま先の捕地力の減少である。
捕地力の減少は踵から第五趾への体重移動がスムースにいきにくいためである。
しかし靴選びの際、腰回りのサイズや型などの表示がないため、経験的な積み重ねが必要となる。 写真の右側と左側では腰回りの形がずいぶん違う。 左側はくるぶし下にくびれが見え素足に近いのではないでしょうか。 足の踵の形状は様々ですが腰回りがフィットする靴選びをしてほしい。 靴選びは前方からだけではなく、後方からも見ると目利きのレベルを上げることができる。 日本人は踵のカーブ(縦)が少ない人が多く、靴が脱げやすいようである。 そのためには腰回りを吟味し真剣に靴選びを行ってほしいものである。 それで捕地力を高めることになるのです。 シューフィッター 【大木 金次】